海姫物語
今度は味噌汁に口をつけた。
全国各地から研究者がやってきているこの施設では、日によって使う味噌が違う。
今日は優しい味の白味噌だ。
具は細かく刻んだ油揚げと豆腐。
するすると喉を通っていく。
「了承って言っても俺たちほんの子供だったじゃねぇか。あんなの有効だなんて言えるか?」
エリクの言う通り、自分たちが施設に来たのは子供の頃だ。
まだ小学校に入る前、5歳くらいの頃だったか。
本土の海の近くに暮らしていたふたりは幼馴染で、よく一緒に遊んでいた。
あの日もエリクとふたりで浜辺に遊びに行く途中だったのだ。
細く急な坂道から突然青い自転車が飛び出してきた。
全国各地から研究者がやってきているこの施設では、日によって使う味噌が違う。
今日は優しい味の白味噌だ。
具は細かく刻んだ油揚げと豆腐。
するすると喉を通っていく。
「了承って言っても俺たちほんの子供だったじゃねぇか。あんなの有効だなんて言えるか?」
エリクの言う通り、自分たちが施設に来たのは子供の頃だ。
まだ小学校に入る前、5歳くらいの頃だったか。
本土の海の近くに暮らしていたふたりは幼馴染で、よく一緒に遊んでいた。
あの日もエリクとふたりで浜辺に遊びに行く途中だったのだ。
細く急な坂道から突然青い自転車が飛び出してきた。