海姫物語
本土の方角へ視線を向けると熱気のせいでゆらゆらと歪んで見えた。
今日の気温は40度近くになると言っていたし、外に出る気分にはならなかった。
「だいたいさぁ、施設の外に一歩も出るなっていうのはちょっと過激じゃねぇ?」
味噌汁をずるずるとすすってからエリクがぼやく。
「仕方ないじゃん。そういう決まりなんだから」
「仕方なくないだろ? それを決めたのは俺たちの両親なんだから、話せばわかってくれるかもしれねぇだろ?」
姫奈は鮭の身を細かくほぐして白米に乗せて一口食べた。
塩気のきいた鮭の切り身と甘みの強い白米が口の中で混ぜ合わさって美味しい。
「話すってなにを? 私達だって了承してここにいるのに?」
今日の気温は40度近くになると言っていたし、外に出る気分にはならなかった。
「だいたいさぁ、施設の外に一歩も出るなっていうのはちょっと過激じゃねぇ?」
味噌汁をずるずるとすすってからエリクがぼやく。
「仕方ないじゃん。そういう決まりなんだから」
「仕方なくないだろ? それを決めたのは俺たちの両親なんだから、話せばわかってくれるかもしれねぇだろ?」
姫奈は鮭の身を細かくほぐして白米に乗せて一口食べた。
塩気のきいた鮭の切り身と甘みの強い白米が口の中で混ぜ合わさって美味しい。
「話すってなにを? 私達だって了承してここにいるのに?」