海姫物語
「そうだ! この前姫奈が見ておいしそうって言っていたケーキを注文してみましょうか」
パンッと手を打っていかにもいいアイデアだと言わんばかりに声を張り上げる。
母親の笑顔につられて今度は自然と笑顔になった。
それならそのお店に直接行って食べてみたい。
とは、言えなかった。
「ありがとうお母さん」
姫奈は消え入りそうな声で返事をするのが精一杯だった。
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