海姫物語
幼い頃は同じくらいの身長だった姫奈をいつの間にか下に見るようになり、その姫奈は今誘うように上目遣いで自分を見てくる。
エリクは動揺し、デッキブラシを強く握りしめた。
「こ、恋?」
なに言ってんだよと笑い飛ばすことができない。
姫奈から視線をそらしてプールサイドの汚れを探す。
「うん」
コクンと頷く姫奈の瞳が左右に揺れて潤んでくる。
姫奈が恋をしている。
その相手は誰なのか。
考えなくても答えは出ている。
だって姫奈はこの施設内で育ち、外にでるときは常にエリクと一緒だったのだから。
だから次に姫奈から聞いた言葉はエリクにとって信じられない言葉だった。
「大輝さんって言うの」
「は?」
エリクは動揺し、デッキブラシを強く握りしめた。
「こ、恋?」
なに言ってんだよと笑い飛ばすことができない。
姫奈から視線をそらしてプールサイドの汚れを探す。
「うん」
コクンと頷く姫奈の瞳が左右に揺れて潤んでくる。
姫奈が恋をしている。
その相手は誰なのか。
考えなくても答えは出ている。
だって姫奈はこの施設内で育ち、外にでるときは常にエリクと一緒だったのだから。
だから次に姫奈から聞いた言葉はエリクにとって信じられない言葉だった。
「大輝さんって言うの」
「は?」