海姫物語
咄嗟に足に急ブレーキをかけて止まるが、隠れる暇はなかった。
中から出てきた人物の両目が青く光った。
「エリク?」
無意識の内にその名前を呼んでいた。
青い両目は母親からの遺伝で、それは夜でも猫のように夜目がきくらしい。
「ここから先には行かせられねぇ」
トイレから出てきたエリクが姫奈の前に立ちはだかった。
昼間あんな話を聞かせてしまったから姫奈が勝手に外へ出ていることに気がついたんだろう。
だけどこれくらいは想定内だった。
大輝の名前を出してしまった時点で、そんな名前の人間はこの研究施設にはいないと感づいたことだろう。
「行かせて」
姫奈はまっすぐにエリクを見つめて言った。
中から出てきた人物の両目が青く光った。
「エリク?」
無意識の内にその名前を呼んでいた。
青い両目は母親からの遺伝で、それは夜でも猫のように夜目がきくらしい。
「ここから先には行かせられねぇ」
トイレから出てきたエリクが姫奈の前に立ちはだかった。
昼間あんな話を聞かせてしまったから姫奈が勝手に外へ出ていることに気がついたんだろう。
だけどこれくらいは想定内だった。
大輝の名前を出してしまった時点で、そんな名前の人間はこの研究施設にはいないと感づいたことだろう。
「行かせて」
姫奈はまっすぐにエリクを見つめて言った。