氷の法医学者と、秘密の共犯になりました
「真鍋先輩」

声が少し震えた。

「三件とも、同じ在宅医療クリニックが関わっています」

真鍋先輩が顔を上げる。
周囲の空気が変わる。

「名前は」

「白峰メディカルケア」

真鍋先輩は端末を覗き込み、低く口笛を吹いた。

「なるほど。これは……偶然で片づけるには、ちょっと綺麗に揃いすぎだな」

「すぐ確認に行きます」

「待て」

立ち上がりかけた私の腕を、真鍋先輩が軽く掴んだ。

「まず班長に報告。令状が必要な話になるかもしれない。聞き込みで行くにしても段取りがいる」

「でも、次が出たら」

「だからこそ、雑に踏み込むな」

私は唇を引き結び、頷いた。

「……報告します」
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