麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜



 ........あたたかい。





 モモネリアはうっとり目を閉じ、心地よさにリードネストの胸に横顔を押し付けながら、うつらうつらし始めた。





「ん....気持ちいい」




「......眠いか?」




「.....ふぁぁ」





 コクンと頷いて、欠伸をする。



 リードネストは、そっと掛け布団をめくり、モモネリアの身体を抱えてそこに寝かせた。




 想定外なことが起こり、体は休息を求めていたのだろう。



 モモネリアはベッドに横になるとスーッと寝息を立て始める。





 リードネストは彼女の隣に横になり、背中側からモモネリアをすっぽり抱きしめた。





 そして、モモネリアの寝顔を長い時間見つめていたーーー。






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 誰かに呼ばれている。




 それが誰かはわからない。



 でも......私はこの声を知っている。




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