麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜







『.......私、もう耐えられないわ。......また、同じことを繰り返してしまう。......彼に会いたい』




「.........大丈夫よ。あなたと私。二人で“この子“だもの。きっとモモネリアは負けないわ」




『だめよ.......耐えきれない。.......もう.....孤独はいやっ』





「...........」








 ねぇ、ロイド。



 どこにいるの?



 早く、私を見つけて....。




 このままじゃ、モモネリアは.......。











*********





『......なに?......何か.....あっ』




「.............?」




『........いたわ』




「......え?」




『......やっと、見つけてくれた。.....やっと彼に会えた』




「..........そう。彼が、あなたの....“唯一“なのね。.....じゃ、早く目覚めなきゃね。.....なにしてるの?.....早く起きなきゃ」




『.....あなたは、どうするの?』




「.......え?」




『だって.....あなたも、あなたの“唯一“を待ってるんでしょ?......私が目覚めて、モモネリアが彼と結ばれたら.....あなたは、どうするの?』




「......ふふ、いいの。ロイドは.....きっと笑ってくれるから」




『.......私、いいわ』




「......なにが?」




『私、目覚めない。....そもそも、私の記憶を呼び起こすやり方なんて、知らないし』




「...........」




『あなたと、ここでお喋りしてるのも、楽しいしね』




「.............」








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