麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜

 
「.....はぁ。......モモネリア。会いたい」



 例え、モモネリアに愛されなくても、俺はモモネリアを愛すると決めた。モモネリアが側にいてくれるなら、それでも構わないと。



 それなのに....いつのまに俺はこんなに貪欲になったんだ?


 少しでも、モモネリアが心を許してくれた空気を感じたら....もっと、もっと、と欲が抑えられなくなった。


 もっと笑ってほしくて、触れたくて、甘えてほしくなった。



 モモネリアに嫌われたくない。

 必要とされたい。

 できれば......愛されたい。



 もう誤魔化せなくて、リードネストはまた大きくため息を吐く。



「あぁ.....モモネリア。俺は.....どうすればいいんだ」


 
 勝手に攫ってきたうえに、自分と同じように愛してくれ、などと言えるわけもない。そんなこと絶対にしてはダメだ。

 それなのに、理性ではモモネリアを慮り、本能ではモモネリアの愛を乞うている。



 なんと滑稽なことかーー。

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