麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
どちらからともなく、身を寄せ合って座り直す。
モモネリアはリードネストの大きな胸に背を預けた。
リードネストはそんなモモネリアを後ろから両腕でそっと抱きしめながら、ふわふわ流れる桃色の髪の毛を指先にくるくる巻いて遊んでいる。
そうして、どれくらい経っただろうか。
ふいにリードネストが尋ねた。
「.....そういえば、この間はどうして会いにこないで、なんて言ったんだ?」
モモネリアが、ピクッと小さく肩を震わせる。
「あ.....。そう、よね。あのね、私こそ誤解を与えてしまったと思って。あれはね、会いたくないとかそういう意味で言ったんじゃなくてね。......これを、作る時間が欲しかったの」
身を起こしてモモネリアが立ち上がり、机の上の小さな紙袋を取って戻ってきた。
再びリードネストの隣に腰掛け、目の前で丁寧に中身を取り出す。
カサッと音がして、出てきたのは二つの小さな包みだった。透明なラッピングに深い青のリボンがかけられている。
一目で自分に対する贈り物だと、わかった。
「これは.....俺に?」
モモネリアが照れながら、頷く。