麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
「えぇ。....初めて作ったから、少し不格好になってしまったのだけれど....心をこめて、刺したの。よかったら使って?」
「.......嬉しい。すごく嬉しいよ、モモネリア。ありがとう。....開けても?」
尻尾はブンブン振られているのに、感極まって泣きそうな表情になっているリードネストに、モモネリアはくすりと笑ってしまった。
「もちろん」
早速、カサカサと慎重にラッピングを解いていく。
一つは手作りのクッキー、一つはリードネストのイニシャルと狼のモチーフを刺繍したハンカチ。
リードネストは、目の前に現れた愛しい番からの初めての贈り物に目を輝かせる。
「......最高だよ。こんな素晴らしい贈り物はないよ。大切にする、モモネリア。ありがとう。このハンカチは肌身離さず、持ち歩くことにしよう」
喜んでもらえたことに、ホッとして、くすぐったくて、モモネリアはモジモジ身体をくねらせた。