会えば喧嘩ばかりの婚約者と腹黒王子の中身が入れ替わったら、なぜか二人からアプローチされるようになりました
薬の効果が切れるまで後一日(1)
入れ替わり生活も今日で終わり。魔女の秘薬『ヴィカーレ』の効果をよく知るクリスティアーノ曰く、「すでに元に戻る前兆は出始めている」とのこと。彼は昨日「おそらく、明後日の朝頃には戻っているんじゃないかな」とも言っていた。
そして――そんな最終日に、クリスティアーノはソフィアを連れ、王城の廊下を歩いていた。
ソフィアは結んでいない金の髪をさらりと耳にかけ、隣を見上げる。
「ねえ、なんで昨日のうちに教えてくれなかったの? 知っていたら……」
と非難がましい視線を向けようとして、口を閉じる。前方から人が歩いてきたのだ。リネンを抱えた若い侍女二人。彼女たちはすれ違いざま、ソフィアたちのことを好奇心いっぱいの目で見てきた。ここ数日でレオンとソフィアの関係は、城内で働く者たちの間で絶好の『ゴシップ』として定着してしまっていた。
隣に歩いている男の中身がレオンではなく、クリスティアーノだと知っているソフィアとしてはかなり複雑な心境だ。
加えて、今のソフィアは別の意味で落ち着きを失っていた。
てっきり今日も午前中いっぱいクリスティアーノの執務室で仕事の手伝いをするんだと思い込んでいたソフィア。ところが、迎えに来たレオン(クリスティアーノ)からは「今日はソフィアも仕事はなし」と言われてしまった。ならなぜこんな時間にと問えば、ソフィアは半ば強引に連れ出されたのだった。
気にかかるのは、今も執務室で仕事をこなしているだろうレオンのこと。抜け目ないクリスティアーノのことだから、ソフィアが今日は休むことは知らせてくれているだろうが……それはそれで不安になる。
なにせ、昨日ソフィアはレオンから『告白』されたばかりだ。しかも、その際返事ができなかった。クリスティアーノから邪魔されたせいもあるが、ソフィア自身の気持ちがまずはっきりしていなかった。どちらにしろ、あの場では答えを出せなかっただろう。
これまで、ソフィアにとってレオンは婚約者であり、それ以上でも以下でもなかった。
しかしこの入れ替わりにより、『ソフィアにとってレオンがどういう存在か』というのがおぼろげに見えてきた。ただ、未だ彼の告白に返せる言葉は見つからない。
正直今も、クリスティアーノが連れ出してくれたことに対して、「助かった」という思いと「レオンに悪い」という相反する気持ちが生まれている。
しかし、そこはソフィア。悩んだのは最初だけ。『これ以上は今考えても仕方ない。今はクリスの息抜きに付き合おう』と気持ちを切り替えた。
二人が歩いた先にたどり着いたのは城内にある王宮図書室。
「どうぞ」
「……どうも」
クリスティアーノが扉を開けてくれ、ソフィアは戸惑いながらも足を踏み入れた。
王都にある図書館と比べると蔵書数は少ないが、その分希少な書物が多いと言われている王宮図書室。その蔵書に触れたいがため、宮廷勤務を希望する人もいるんだとか。かくいうソフィアも次期当主の道が決まっていなければ、王城勤めの文官に志願していたところだ。
ここが……と足を止め眺めていると、隣にいたクリスティアーノがどんどん奥へと入っていく。ソフィアは慌てて彼の後を追った。
「え、ここって……」
茫然とするソフィアに向かって、クリスティアーノがいたずらに成功した男児のように笑う。
彼が扉を開け、中に入るように示しているのは、王宮図書室の奥にある王族の許可なしでは入れない部屋だ。
「ほ、本当にいいの?」
ソフィアの質問には自分がこの中に入ってもいいのかという確認とともに、いくら中身がクリスティアーノだとはいえ、その外見は未だレオンのもの――入っても問題ないのか、という不安が含まれていた。
そんなソフィアの不安をかき消すようにクリスティアーノが笑みを浮かべる。
「もちろん。父上にも確認済みだよ。……これは、件の解決に協力してくれたソフィーへの褒章でもあるんだ。本来なら公に報いるべきところを、こうした私的な形でしか返せなくて申し訳ないけれど」
と眉を下げるクリスティアーノ。
ソフィアはブンブンと首を振った。公にソフィアへ褒章を授けるとなると、どういった経緯でそうなったかの説明も必要となる。つまり、レオンとクリスティアーノの入れ替わりについても大々的に公表しなければならなくなるのだ。それは避けたいという王家の気持ちは十分に理解できる。なにより、ソフィア自身もそれは避けたかった。大勢に知られるということは面白おかしい見方をするものも現れるということ。城内でレオンとソフィアの噂が広まっているのだから、なおさら。ただ仲睦まじい婚約者としてのうわさが、今度はどういう噂になるのか……考えたくもない。
それに、ソフィアは目の前の褒章をすっかり気に入っていた。というより、そんなものを通り越して感激していた。
(こんな機会一生得ることはないと思っていたわ。いいえ、今後二度と訪れることはないでしょうね)
そわそわした様子でソフィアは室内をぐるりと見回す。古紙独特の香りが鼻腔をくすぐる。人によっては忌避するにおいかもしれないが、ソフィアにとっては幸せな香りだ。
目の前にあるのはこの世の叡智が集約された場所……といっても過言ではないだろう。その一端にソフィアも触れることが許されたのだ。震える指先で己の心臓を服の上から押さえる。
(ああ。口から心臓が飛び出しそうだわ)
なんとか呼吸を整える。そして、クリスティアーノを見やった。
「ねえ、クリス。本当にいいの?」
「もちろん。ただし、今日だけだよ。正確には夕方ごろまでかな。さあ、時間がない。どれから読む?」
ソフィアは頬を紅潮させながらも、ゆるゆると首を横に振った。
「そうじゃなくて」
「え?」
「私が聞きたいのは、貴重な最終日をココに使っていいのかってことよ」
ソフィアだけを残してクリスティアーノが部屋を出るという行為はおそらく許されないだろう。必然的に、彼も付き合うことになる。あれだけ息抜きを欲していたのだ。
「せっかくならクリスがしたいことをしたほうが……」
とソフィアは提案しようとしたのだ。
しかし、クリスティアーノはなぜか嬉しそうな表情を浮かべるだけで何も言わない。「どうかした?」と尋ねようとすると、遮られた。
「これが僕のしたいことだよ」
「……一日中本を読むことが?」
ソフィアは訝しげな視線をクリスティアーノへ送る。
その気持ちはソフィアもわかるが、クリスティアーノも同じなのだろうかと首を傾げる。
「そうだよ」と微笑むクリスティアーノ。
口角はしっかり上がっているし、目尻も下がっている。けれど、ソフィアの目には彼の瞳が揺れているように見えた。じっと見つめていれば、レオンの特徴的な青い瞳がさらに揺らめき、クリスティアーノ本来のピンク色がマーブル模様のように混じり始める。ソフィアは驚いて目を見開いた。
「どうしたの?」
「え、あ、ううん。なんでも、ない」
(今のが、元に戻る前兆というやつかしら……)
「そう。とにかくそういうことだから、気にしないで。さ、本を読もう。持ち出し厳禁だから時間がないよ」
「え、ええ」
勤勉家なクリスティアーノはこの場にどんな本が揃っているのか把握しているようで、ソフィアが興味を持ちそうな本をピックアップしてくれた。その本はたしかにタイトルだけで惹かれるようなものばかりだ。
静かな室内に、紙をめくる音と二人の吐息だけが響く。
(そういえば……今は完全に二人きりだわ)
部屋の外には司書がいて、見えないところにも暗部が控えているのだろう。だが、扉は完全に締め切られていて密室。そのことにソフィアは今更気づいた。ざわっと感情が揺れる。けれど、すぐに落ち着いた。というのも、目の前のクリスティアーノが微動だにせずに本に集中していたから。今の彼を見れば変な心配はないとわかる。ソフィアも再び己の抱えている本に目線を落とす。
まるで交代するかのように彼の視線がソフィアを捉えた。しかし、そのことにソフィアは気づかない。ただただ、静かで穏やかな時間だけが過ぎていく。
どれくらい時間が経ったのか。ソフィアはクリスティアーノから名を呼ばれ、本から目を離した。
「そろそろ休憩がてら昼食にしよう」
「……え、ええ」
(もうそんな時間)
読みかけの本に栞を挟み、閉じる。ちなみに栞はクリスティアーノが用意しておいてくれたものだ。彼の手にはいつかみたバスケットがあった。相変わらず準備は万全だ。
空いたテーブルにクロスをかけ、そこに料理を並べていく。美味しそうなにおいにつられて、ソフィアのお腹がクウッと鳴った。赤くなるソフィア。クリスティアーノはクスクスと笑う。
「もしかして、ソフィーも本を読み始めたら空腹なんて忘れて夢中になっちゃうタイプ?」
「……ってことは、クリスも?」
「うん。そうなんだ。深夜にちょっと読もうとしても気づいたら朝になっているから安易に読めなくてね。こうしてゆっくり読書するのは久しぶりだ」
「わかるわ」
親近感を覚え、うなずくソフィア。
(でも、レオンなら最初の一ページで寝ちゃいそうね)
安易に想像できてクスッと笑いをこぼした。その際、不意に視線を感じて顔を上げた。表情の読めないクリスティアーノと目が合い、ソフィアは固まった。
「どう、したの?」
「ううん。それよりも早く腹ごしらえをしてまた続きを読もう」
「え、ええ。そうね」
居心地の悪さを感じつつもそう返した。時折、読んでいた本の感想を交えながらの食事はなかなかない経験で正直楽しかった。
そして――そんな最終日に、クリスティアーノはソフィアを連れ、王城の廊下を歩いていた。
ソフィアは結んでいない金の髪をさらりと耳にかけ、隣を見上げる。
「ねえ、なんで昨日のうちに教えてくれなかったの? 知っていたら……」
と非難がましい視線を向けようとして、口を閉じる。前方から人が歩いてきたのだ。リネンを抱えた若い侍女二人。彼女たちはすれ違いざま、ソフィアたちのことを好奇心いっぱいの目で見てきた。ここ数日でレオンとソフィアの関係は、城内で働く者たちの間で絶好の『ゴシップ』として定着してしまっていた。
隣に歩いている男の中身がレオンではなく、クリスティアーノだと知っているソフィアとしてはかなり複雑な心境だ。
加えて、今のソフィアは別の意味で落ち着きを失っていた。
てっきり今日も午前中いっぱいクリスティアーノの執務室で仕事の手伝いをするんだと思い込んでいたソフィア。ところが、迎えに来たレオン(クリスティアーノ)からは「今日はソフィアも仕事はなし」と言われてしまった。ならなぜこんな時間にと問えば、ソフィアは半ば強引に連れ出されたのだった。
気にかかるのは、今も執務室で仕事をこなしているだろうレオンのこと。抜け目ないクリスティアーノのことだから、ソフィアが今日は休むことは知らせてくれているだろうが……それはそれで不安になる。
なにせ、昨日ソフィアはレオンから『告白』されたばかりだ。しかも、その際返事ができなかった。クリスティアーノから邪魔されたせいもあるが、ソフィア自身の気持ちがまずはっきりしていなかった。どちらにしろ、あの場では答えを出せなかっただろう。
これまで、ソフィアにとってレオンは婚約者であり、それ以上でも以下でもなかった。
しかしこの入れ替わりにより、『ソフィアにとってレオンがどういう存在か』というのがおぼろげに見えてきた。ただ、未だ彼の告白に返せる言葉は見つからない。
正直今も、クリスティアーノが連れ出してくれたことに対して、「助かった」という思いと「レオンに悪い」という相反する気持ちが生まれている。
しかし、そこはソフィア。悩んだのは最初だけ。『これ以上は今考えても仕方ない。今はクリスの息抜きに付き合おう』と気持ちを切り替えた。
二人が歩いた先にたどり着いたのは城内にある王宮図書室。
「どうぞ」
「……どうも」
クリスティアーノが扉を開けてくれ、ソフィアは戸惑いながらも足を踏み入れた。
王都にある図書館と比べると蔵書数は少ないが、その分希少な書物が多いと言われている王宮図書室。その蔵書に触れたいがため、宮廷勤務を希望する人もいるんだとか。かくいうソフィアも次期当主の道が決まっていなければ、王城勤めの文官に志願していたところだ。
ここが……と足を止め眺めていると、隣にいたクリスティアーノがどんどん奥へと入っていく。ソフィアは慌てて彼の後を追った。
「え、ここって……」
茫然とするソフィアに向かって、クリスティアーノがいたずらに成功した男児のように笑う。
彼が扉を開け、中に入るように示しているのは、王宮図書室の奥にある王族の許可なしでは入れない部屋だ。
「ほ、本当にいいの?」
ソフィアの質問には自分がこの中に入ってもいいのかという確認とともに、いくら中身がクリスティアーノだとはいえ、その外見は未だレオンのもの――入っても問題ないのか、という不安が含まれていた。
そんなソフィアの不安をかき消すようにクリスティアーノが笑みを浮かべる。
「もちろん。父上にも確認済みだよ。……これは、件の解決に協力してくれたソフィーへの褒章でもあるんだ。本来なら公に報いるべきところを、こうした私的な形でしか返せなくて申し訳ないけれど」
と眉を下げるクリスティアーノ。
ソフィアはブンブンと首を振った。公にソフィアへ褒章を授けるとなると、どういった経緯でそうなったかの説明も必要となる。つまり、レオンとクリスティアーノの入れ替わりについても大々的に公表しなければならなくなるのだ。それは避けたいという王家の気持ちは十分に理解できる。なにより、ソフィア自身もそれは避けたかった。大勢に知られるということは面白おかしい見方をするものも現れるということ。城内でレオンとソフィアの噂が広まっているのだから、なおさら。ただ仲睦まじい婚約者としてのうわさが、今度はどういう噂になるのか……考えたくもない。
それに、ソフィアは目の前の褒章をすっかり気に入っていた。というより、そんなものを通り越して感激していた。
(こんな機会一生得ることはないと思っていたわ。いいえ、今後二度と訪れることはないでしょうね)
そわそわした様子でソフィアは室内をぐるりと見回す。古紙独特の香りが鼻腔をくすぐる。人によっては忌避するにおいかもしれないが、ソフィアにとっては幸せな香りだ。
目の前にあるのはこの世の叡智が集約された場所……といっても過言ではないだろう。その一端にソフィアも触れることが許されたのだ。震える指先で己の心臓を服の上から押さえる。
(ああ。口から心臓が飛び出しそうだわ)
なんとか呼吸を整える。そして、クリスティアーノを見やった。
「ねえ、クリス。本当にいいの?」
「もちろん。ただし、今日だけだよ。正確には夕方ごろまでかな。さあ、時間がない。どれから読む?」
ソフィアは頬を紅潮させながらも、ゆるゆると首を横に振った。
「そうじゃなくて」
「え?」
「私が聞きたいのは、貴重な最終日をココに使っていいのかってことよ」
ソフィアだけを残してクリスティアーノが部屋を出るという行為はおそらく許されないだろう。必然的に、彼も付き合うことになる。あれだけ息抜きを欲していたのだ。
「せっかくならクリスがしたいことをしたほうが……」
とソフィアは提案しようとしたのだ。
しかし、クリスティアーノはなぜか嬉しそうな表情を浮かべるだけで何も言わない。「どうかした?」と尋ねようとすると、遮られた。
「これが僕のしたいことだよ」
「……一日中本を読むことが?」
ソフィアは訝しげな視線をクリスティアーノへ送る。
その気持ちはソフィアもわかるが、クリスティアーノも同じなのだろうかと首を傾げる。
「そうだよ」と微笑むクリスティアーノ。
口角はしっかり上がっているし、目尻も下がっている。けれど、ソフィアの目には彼の瞳が揺れているように見えた。じっと見つめていれば、レオンの特徴的な青い瞳がさらに揺らめき、クリスティアーノ本来のピンク色がマーブル模様のように混じり始める。ソフィアは驚いて目を見開いた。
「どうしたの?」
「え、あ、ううん。なんでも、ない」
(今のが、元に戻る前兆というやつかしら……)
「そう。とにかくそういうことだから、気にしないで。さ、本を読もう。持ち出し厳禁だから時間がないよ」
「え、ええ」
勤勉家なクリスティアーノはこの場にどんな本が揃っているのか把握しているようで、ソフィアが興味を持ちそうな本をピックアップしてくれた。その本はたしかにタイトルだけで惹かれるようなものばかりだ。
静かな室内に、紙をめくる音と二人の吐息だけが響く。
(そういえば……今は完全に二人きりだわ)
部屋の外には司書がいて、見えないところにも暗部が控えているのだろう。だが、扉は完全に締め切られていて密室。そのことにソフィアは今更気づいた。ざわっと感情が揺れる。けれど、すぐに落ち着いた。というのも、目の前のクリスティアーノが微動だにせずに本に集中していたから。今の彼を見れば変な心配はないとわかる。ソフィアも再び己の抱えている本に目線を落とす。
まるで交代するかのように彼の視線がソフィアを捉えた。しかし、そのことにソフィアは気づかない。ただただ、静かで穏やかな時間だけが過ぎていく。
どれくらい時間が経ったのか。ソフィアはクリスティアーノから名を呼ばれ、本から目を離した。
「そろそろ休憩がてら昼食にしよう」
「……え、ええ」
(もうそんな時間)
読みかけの本に栞を挟み、閉じる。ちなみに栞はクリスティアーノが用意しておいてくれたものだ。彼の手にはいつかみたバスケットがあった。相変わらず準備は万全だ。
空いたテーブルにクロスをかけ、そこに料理を並べていく。美味しそうなにおいにつられて、ソフィアのお腹がクウッと鳴った。赤くなるソフィア。クリスティアーノはクスクスと笑う。
「もしかして、ソフィーも本を読み始めたら空腹なんて忘れて夢中になっちゃうタイプ?」
「……ってことは、クリスも?」
「うん。そうなんだ。深夜にちょっと読もうとしても気づいたら朝になっているから安易に読めなくてね。こうしてゆっくり読書するのは久しぶりだ」
「わかるわ」
親近感を覚え、うなずくソフィア。
(でも、レオンなら最初の一ページで寝ちゃいそうね)
安易に想像できてクスッと笑いをこぼした。その際、不意に視線を感じて顔を上げた。表情の読めないクリスティアーノと目が合い、ソフィアは固まった。
「どう、したの?」
「ううん。それよりも早く腹ごしらえをしてまた続きを読もう」
「え、ええ。そうね」
居心地の悪さを感じつつもそう返した。時折、読んでいた本の感想を交えながらの食事はなかなかない経験で正直楽しかった。