初恋の人がいきなり上司で、訳あり同居生活
「なんだか恥ずかしいな」

何も見えなかった暗闇に少しずつ目が慣れ、落ち着きを取り戻してきた中で雄平が照れ臭そうに言う。

「誰にだって苦手はありますよ」

この世の中に最初から完璧な人間なんていない。それは雄平だって同じだ。
そういえば、弟の海斗も雷は苦手だった。
小さな頃、母が不在の間怖がる海斗と一緒に眠った記憶もある。
塔子や海斗には姉弟がいたが、雄平は1人だったのだ。
幼かった雄平が1人きりで、さぞ心細い思いをしたのだろう。

「子供の頃暗闇の中で感じた恐怖は、俺の頭から消えることがないんだ」

雄平にとって、幼い日の嵐と停電の記憶がトラウマになっているのだろう。
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