初恋の人がいきなり上司で、訳あり同居生活
初めてマンションに来た時、「暗闇が苦手なんだ」と雄平から聞かされていた。
だからもったいなくても家の中の電気を消すことはないと知っていた。
しかし、こうして暗闇に怯え震える雄平を目の当たりにするのは初めてだった。

――きっと暗闇に対しても強いトラウマがあるのだわ。

自分も含めて誰にでも苦手なものがあると理解している。
しかし、普段の雄平とはあまりにも違う姿に塔子も驚きを隠せなかった。

「大丈夫ですよ、私がここにいますから」

部屋の隅で動けなくなっていた雄平に優しく声をかけ、塔子はそっと抱きしめた。
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