初恋の人がいきなり上司で、訳あり同居生活
「乾杯」

雄平と塔子と海斗と杏、4人の声が合わさって、部屋の中にグラスを重ねる音が響いた。
時刻は夜の8時前。
普段から忙しい雄平も時間を作り、早めに帰宅した。
塔子も、この日のためにサラダやオードブル、揚げ物やデザートまで、海斗や杏の好きなものをたくさん作った。

「すごいご馳走だな、姉さんありがとう」
「本当に全部美味しそう」

海斗も杏も喜んでくれた。

「さあ、どんどん食べてちょうだい」

塔子も二人の笑顔が見られて幸せだった。

「遠慮することはないぞ。これから俺たちは、兄弟になるんだからな」

グラスを掲げながら穏やかに話す雄平に、3人は静かにうなずいた。
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