初恋の人がいきなり上司で、訳あり同居生活
「これからも、姉のことをよろしくお願いします」

食事がほぼ終わったタイミングで、海斗が雄平に頭を下げる。

「わかっているよ。これからは僕が塔子を守っていく」

雄平が笑顔で返した。

「お兄ちゃんのこと、お願いします」

少しだけ目を緩ませながら、杏も塔子の手を取った。

「杏ちゃん…」

こみ上げてくる思いをこらえきれず、塔子は言葉を詰まらせる。

幼い頃から苦労してきた塔子と海斗。
兄弟とは言いながら、複雑な家庭環境で育った雄平と杏。

今こうして雄平と塔子が家族となることで、四人は出会うことができた。
そのことに、塔子は感謝した。
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