初恋の人がいきなり上司で、訳あり同居生活
迎えた週末。
雄平の態度にも、塔子の体調にも大きな変化はなく、約束の日を迎えた。
やってきたのは都内のレストラン。
塔子は初めて訪れたが、時々雑誌で見かける有名イタリアンの店だった。

「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」

オーナーらしき男性に案内され、店の奥にある個室へ通される。
2人で利用するには充分すぎる広さの個室にテーブルが1つ、向かい合って椅子が2脚置かれていた。
テーブルの上には1輪のバラと美しく整えられたカトラリー。
少し落とされた照明とテーブルの上に置かれたランプが柔らかな光を放っている。

「どうぞ、ごゆっくりお過ごしください」

しばらくして、グラスにノンアルコールのモクテルが注がれ、色鮮やかなアペタイザーの皿が置かれた。
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