仄暗いほど重たい愛 ~偽装妻ですが、冷血御曹司は手放す気がないようです~
統悟さんはまっすぐにこちらにやってくると、私の隣にゆっくりと腰を下ろした。
重症だ。ベッドがわずかに沈む感触にまで、いちいいどきどきしてしまうなんて。
「待っててくださってありがとうございます」
「い、いえっ……」
「こうして同じ寝室で過ごすのは久しぶりですね」
「っ、はい、本当に……」
早くも熱で頭がショートしそう。
「それじゃあ……」
ぎし、と彼がベッドに手をつく気配がして、思わずぎゅっと目を閉じた。
「電気を消しますね。おやすみなさい」
「……、……え?」
つい、まぬけな声が漏れる。
……え? だって……え……?
時計を確認する。
まだ夜の十時だ。
寝るには早……すぎることはないかもしれないけれど。
「あ、あの、統悟さん……」
思わず統悟さんのガウンの裾を引っ張ってしまった。
「……理優さん?」
「……あ……その……ほ、ほんとうに寝るんですか?」
なにバカなことを聞いてるんだろう。
なんて、言ってしまったあとで後悔しても遅い。
私を見下ろす瞳が、ふいに不敵に細められる。