仄暗いほど重たい愛 ~偽装妻ですが、冷血御曹司は手放す気がないようです~

「どういう意味ですか?」

「っ、てっきり……ああ言ってから、そういうことを、するのかなって……思っ……」

「ああ言ってとか、そういうこと、とか。濁されても何のことかわかりませんよ。はっきり教えてください」

「……っ!」

羞恥のあまり涙が滲む。

絶対わかってるのに……統悟さんって、ほんとうに、意地悪。

「も、いいですっ……」

そう言ってそっぽを向けた瞬間、ぐいっと腰を引かれた。

「熱があるのに、無理をさせるわけにはいかないでしょう」

「え?」

「今抱いたら……会えなかったぶん、俺はあなたのことをめちゃくちゃにしますよ」

「……っ」

たしなめるようにそう言われて、この人は本当に私のことを大事にしてくれているんだ、と。

実感した瞬間、堪えきれないほどの想いがこみ上げてきた。

体調を崩していたのは、統悟さんに会えなくてさみしかったから。

だからもう……大丈夫。

たとえ少しくらい熱があったって、統悟さんの隣にいるだけで胸に広がるぬくもりに、それは到底敵わないから。
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