最強女子にも帰る場所がある~Choice your back home~
 その翌日にあったブルース大西☆のドラマを見る。

 前回にてブルース大西☆は無事、好きになった子をお出かけに誘えた。

 好きになった子の名前は千佳さんという。

 ちなみに、世間では男性と女性が一緒に出掛けることはデートという意味らしい。


『いや~、やっぱ遊園地はデー…出かけるにはピッタシですね!』

『そうだね、大西君。』


 そして、二人がアトラクションを楽しんでいるシーンに移る。

 しかし、ブルース大西☆はジェットコースターで酔ったりするも、ジェットコースターが好きな千佳さんのために頑張っている。


「無理するなら、しなければいいのに…。」


 そして、アトラクションはお化け屋敷へと移る。


「あ、雪斗はこういうのするのかな?」


 お化け屋敷のシーンでブルース大西☆が震えながらも必死に千佳さんを守ろうとしている。

 ふと、なぜか雪斗と


『……分からないなら俺が全部教えるから、俺と恋しない?』

『美夜が初めて俺を対等に扱ってくれた。だから、好きになったんだ。』


 の言葉が脳裏を過る。

 それから、皆の告白の言葉も過り、胸が苦しくなった。

 そんなことを思っていたら、ドラマはあっという間に終盤に入った。

 千佳さんとブルース大西☆が観覧車に乗っている。


『あ、あの…。ち、千佳さん。俺、本気で千佳さんを好きになったんです。思い出に、って思って俺は千佳さんを遊園地に誘ったんですけど…。でも、一緒にいればいるほど、好きになっていって…。』


 そういうものなのかな?

 私はどうしてブルース大西☆が千佳さんを好きになったのか分からなかった。

 街中で知り合いでもないのに見ただけで好きになって告白して…。

 運命の人だ!なんて言いながらもすぐに次に行く。

 なのに、一緒にいるだけでどんどん“好き”って膨らむものなの?


『………ありがとう、大西君。こんな私を好きだって言ってくれて…。』

『次回!第三話、大西の真っすぐな想いに千佳ちゃんの返事は!?お楽しみに!』


 千佳さんはどんな返事をするんだろう。

 だけども今一番頭の中を占めている疑問は、次回のドラマのストーリーじゃなかった。

 もしかしたら蘭も霞先輩も雪斗も英も…皆一緒に過ごしたあの時間の中でジェヘナじゃない私を見ていてくれたのかな?という疑問だった。

 ギュッと、リモコンを握りしめる。
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