フィオナの運命
新たな呪い
「フィオナ様!」
昼下がりに本を読んでいたフィオナは、血相を変えて部屋に飛び込んで来たローラに驚いて立ち上がる。
「どうかしたの? ローラ」
「ええ、それが。今、ルシアス様のお供の一人が帰って来たのですが、どうやらルシアス様の具合が悪いらしく、ドクターを呼んでおくようにと。今、ユーリ達が付き添ってこちらに向かっているそうです」
フィオナはハッと息を呑んだ。
「すぐにドクターを。ルシアス様はなぜ具合が?」
「分からないのです。敵に斬られた訳でもなく、外傷もないのに、突然苦しそうになさったと」
「そんな……」
血の気が引き、背中がヒヤッと冷たくなるのを感じながら、フィオナは急いで部屋を出る。
「ローラ、担架を用意しておきましょう。すぐにルシアス様を運べるように。それから寝室に清潔な布を」
「かしこまりました」
バタバタと準備をしていると、外が騒がしくなり、門扉が大きく開かれた。
「お帰りだわ」
フィオナは外へと駆け出す。
「ルシアス様!」
ぐったりとしながらカイルに跨ったルシアスは、両側をユーリともう一人に支えられ、なんとか王宮の入り口にたどり着いた。
「ルシアス様? ルシアス様!」
フィオナが駆け寄って声をかけるが、ルシアスは目を閉じたまま苦しそうに荒い息を繰り返すだけだった。
フィオナはユーリに詰め寄る。
「ルシアス様に一体なにが?」
「分からないのです。ジャイラ王国を2日前に出発してここに帰って来る途中、峠を越えたところで急に苦しそうにされて……。そこから一気に意識も遠くなってしまわれた」
「そんな……。原因が分からないの? とにかくドクターに!」
「はい」
担架に乗せられて、ルシアスは寝室へと運ばれる。
すぐにドクターが診察に当たった。
昼下がりに本を読んでいたフィオナは、血相を変えて部屋に飛び込んで来たローラに驚いて立ち上がる。
「どうかしたの? ローラ」
「ええ、それが。今、ルシアス様のお供の一人が帰って来たのですが、どうやらルシアス様の具合が悪いらしく、ドクターを呼んでおくようにと。今、ユーリ達が付き添ってこちらに向かっているそうです」
フィオナはハッと息を呑んだ。
「すぐにドクターを。ルシアス様はなぜ具合が?」
「分からないのです。敵に斬られた訳でもなく、外傷もないのに、突然苦しそうになさったと」
「そんな……」
血の気が引き、背中がヒヤッと冷たくなるのを感じながら、フィオナは急いで部屋を出る。
「ローラ、担架を用意しておきましょう。すぐにルシアス様を運べるように。それから寝室に清潔な布を」
「かしこまりました」
バタバタと準備をしていると、外が騒がしくなり、門扉が大きく開かれた。
「お帰りだわ」
フィオナは外へと駆け出す。
「ルシアス様!」
ぐったりとしながらカイルに跨ったルシアスは、両側をユーリともう一人に支えられ、なんとか王宮の入り口にたどり着いた。
「ルシアス様? ルシアス様!」
フィオナが駆け寄って声をかけるが、ルシアスは目を閉じたまま苦しそうに荒い息を繰り返すだけだった。
フィオナはユーリに詰め寄る。
「ルシアス様に一体なにが?」
「分からないのです。ジャイラ王国を2日前に出発してここに帰って来る途中、峠を越えたところで急に苦しそうにされて……。そこから一気に意識も遠くなってしまわれた」
「そんな……。原因が分からないの? とにかくドクターに!」
「はい」
担架に乗せられて、ルシアスは寝室へと運ばれる。
すぐにドクターが診察に当たった。