雨の日が苦手だった、私たちは
「それって、俺と一緒にいるから? なんて、自意識過剰か」
「いえ、陽さんと一緒にいるからですよ」
「……そう真っ直ぐ言われると、なんだか照れるな」
陽の顔が赤みを帯びる。それを見た萌衣は、ふふと笑った。
空は快晴。
雨の日に一緒にいることが多かった私たちは、雨じゃなくても、一緒にいられる理由ができた。
雨の日が苦手だった、私たちは。
——雨の日だって、前よりずっと、自分らしくいられるんだ。
fin.

