愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します
「すごく美味しかったですわ。ありがとうございます、ルカ様。助かりました」
「ううん、いいんでしゅ。えへへ」

 お礼を言えば、キラキラとした瞳いっぱいに私が写っている。
 
「ふふふ。かわいい」

 心の中に留め置くべき言葉は、あまりのルカの可愛さに漏れてしまっていた。

「ふええ」

 ルカの小さなほっぺたが赤く染まる。こんな純粋で可愛い子、見たことないわね。

 それなのに……。ああ、そうね。ビオラもルカもどうせここでは一人。
 だったら、一緒にいれば二人になれるんじゃないかな。

 いきなりは無理でも、ルカと家族になれたら少なくとも私たちは一人じゃなくなる。
 もしかしたらその先で、ルカが闇落ちすることも、私がこの先死亡退場することも回避できるかも。

 打算でしかないけど、でもルカがこんなに可愛いんだもの。
 いいわよね。

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