レオン
レオン



中学に入った新学期、涼井世那に俺は出会ってしまった。




容姿が良い割には皮肉屋で、いつも人を見下した目をするこいつを端的に言うと俺は嫌いだった。



「一年の"世那"とかいう野郎、ちょっと見た目が良いからって調子乗りすぎだよな」



授業をサボって裏庭で煙草を吸っていると、一学年上の先輩が涼井世那について話してるのが聞こえてきた。


「あいつ一年の癖に二年の工藤と付き合ってるって噂があんだろ?ふざけてるよな」


「はぁ!?工藤ってあの工藤かよ!信じらんねー…」


「一回締めといた方が良いんじゃねぇのか?調子乗んじゃねぇよっ、てな」


集まってなにをしてるかと思えば、一個下の後輩の愚痴をネチネチと言ってるとは。


(コソコソとだせー野郎だな)


集団でしかイキれないタイプが一番気持ち悪いんだよ。

涼井自体は俺も好きじゃないが、こんな奴等になにか言われたぐらいで曲げるようなやつならもっと嫌いだ。


チッと舌打ちをして足早にここを去る。

この時から俺は涼井世那に矛盾した感情を覚えていたのかもしれない。

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