Toxic・Romance

片桐馨は独占欲を覚えた

件名:新規プロジェクトの打診について
送信者:kaoru.katagiri@seiran-pr.co.jp
宛先:yuyu.tsukishima@aosync.co.jp



月島さん、

新しいプロジェクトについて、是非協力していただきたい。現在進行中の案件とは別枠で、コピー制作を中心に関わってもらう想定です。

詳細は調整中ですが、今週中に概要説明の時間を取れればと考えています。
可能な日時をいくつか共有してください。

なお、進行に支障が出るようであれば無理に受ける必要はありません。体調面も含めて、問題があれば事前に教えてください。月島さんの判断を優先します。

片桐

───


「……うそだあ……」

 メモ帳、付箋の束、それから愛読書と、パソコン。自慢じゃないけれど、わたしのデスク周りはたいへん可愛い。淡いピンク一色で揃えられており、それらはすべて同じブランドで統一している。全部、気分をあげていくための武装品のようなもの。

 そんな出勤早々、私は感動に震えた。
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