一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
げんなりしていた蓮の目が、その表情を捉えた瞬間――
虚を突かれたかのように大きく見開く。
蓮が、ぴたりと動きを止めた。
「可っ愛い……」
「ん?なんて言ったの?」
ぽつりと何か言いかけた蓮の口が、ハッとして閉じる。
(あっぶなぁ。ヤローにキュンとしちゃったわ)
――なんて、蓮が不覚とばかりに顔を顰めた理由も知らず。
「あー、でもよかったぁ。
宇都さんも最初炎上とか言ってたし、誤解しちゃったよ」
私はほっと胸を撫で下ろす。
「あ。いや、炎上はしてるよ?」
「えっ」
「2年前、読モやってたときにねー。
ちょっとやらかして」
蓮がやれやれとばかりに肩を竦める。
そのダルそうな物言いに、悪びれた様子は感じられない。
「言っとくけど、flying-Hi入る前は人並みに遊んでるからね?俺」
むしろ得意げですらある。
綺麗な笑顔が悪魔に見えた。
「ええ――――――!」
夕暮れの公園に、私の声だけがむなしく響く。
御堂蓮の印象がガラリと変わった気がしてた、けど――
やっぱり蓮は、蓮だった。