一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
#23 恋の解像度
2ndシングル【恋色サイダー】。
走り出した恋の始まりを、甘酸っぱいサイダーに重ねた青春ど真ん中な一曲。
“今日、君と恋をする”
タイアップドラマのタイトルから始まるその歌詞は、まるで少女漫画の1ページみたいだった。
レッスンを始める前、SEIKOさんが言っていた。
「この曲に必要なのは、“演出力”。
表情。目線。仕草。歌い方――
全てを使って、恋を演出する」
……恋の、演出……
なんのイメージも浮かんでこない。
触れるわけでも、告白をするわけでもない。
パフォーマンスで恋を表現するって、どうやるの?
「Flying Highがあなた達への入り口なら、恋色サイダーは落とし穴。
この曲で、ファンを恋に落としなさい」
何も掴んでいないまま。
2ndシングルのレッスンが始まった。