一滴ポーション、俺クマちゃん!?
「ここは適当に あい〜ん と でも言っとけば良いから」

「あ、あい〜ん!?志村けんじゃないんだぞ俺は!?」

「良いから良いから はい、行くよ?スイッチをポチッとな!」

「“ア〜イィ〜〜〜ン”」

次の瞬間 店内に居た堪れない沈黙が落ちた事は言うまでもないだろう。……

                ……ーーー「…いやぁ、諗… “ア〜イィ〜〜〜ン”は無いだろ?可愛いぬいぐるみなら もう少しぬいぐるみらしく“コンニチワ!”とか、“ボク、クマチャン!ヨロシクネ!”とか、色々あったべや」

「う、うるせー…。俺は治に“あい〜ん”って言えって言われたから“あい〜ん”って言ったんだ!」

「そうなんですか、治さん?」

「ふぇ?ほうはっへ?」

「息子に恥かかせといて呑気にチョココロネ食ってんな!」

響ん家の店の台所のテーブルをもふもふした足で ポスンッ と叩くと「えっ!?諗くんって言った!?」と誰かの驚いた声が聞こえてきた。

アイスコーヒーを持って来てくれた響のお母さん・彩子《あやこ》さんだった。

しまった、油断した!

俺達は3人揃って真っ青になった。
< 13 / 73 >

この作品をシェア

pagetop