『愛をください』─ 叶わぬ想い ─
68 ◇大きな意味が──
だけど、所謂世間でいうところの身体の関係、大人の関係にまでは発展しなかった
ことで、私は蒼馬さんの奥さんや子供に対して後ろめたさを感じることはあまり
なかったのだ。
意識して後ろめたさを感じるようになったのは、婚活してからだった。
婚活で相思相愛の人と出会い、結婚相談所での成婚後の結婚を夢見ていた
中での破談が、私を苦しめた。
蒼馬さんとの付き合いは、ただの関係からは少し逸脱していたかもしれないけど……。
だけど、決まりかけていた結婚を白紙にされるほどのことなのか? という
気持ちのほうが強くて、私はまだその現実を飲み込めず受け入れることが
できないでいた。
そのような中での蒼馬さんからの一泊旅行の誘いは、自分にとってとても
甘美なものだった。
堀内さんと婚約をして、蒼馬さんからの旅行の誘いを断れていたなら
自分はどんなに幸せだっただろうか。
堀内さんから断られ、おまけに鍋本さんにも振られてしまい……。
ううん、鍋本さんはお相手に対して誠実な人だっただけ。
鍋本さんの申し入れを断ってまで堀内さんの申し入れを受けたというのに、
彼は、わざわざ調査会社までいれて私のことを調べ、社内の人たちのいうことを
鵜呑みにした。
そして、私に真実はどうなのかということを尋ねることもなく、一方的に
破談を申し入れてきたのだ。
私はそんな堀内さんが憎くて堪らなかった。
蒼馬さんと旅行にくれば、そんな彼のことを憎む気持ちも、浄化できるかも
しれないと思った。
そういう意味でもここへ来ることには大きな意味があった。
だけど、所謂世間でいうところの身体の関係、大人の関係にまでは発展しなかった
ことで、私は蒼馬さんの奥さんや子供に対して後ろめたさを感じることはあまり
なかったのだ。
意識して後ろめたさを感じるようになったのは、婚活してからだった。
婚活で相思相愛の人と出会い、結婚相談所での成婚後の結婚を夢見ていた
中での破談が、私を苦しめた。
蒼馬さんとの付き合いは、ただの関係からは少し逸脱していたかもしれないけど……。
だけど、決まりかけていた結婚を白紙にされるほどのことなのか? という
気持ちのほうが強くて、私はまだその現実を飲み込めず受け入れることが
できないでいた。
そのような中での蒼馬さんからの一泊旅行の誘いは、自分にとってとても
甘美なものだった。
堀内さんと婚約をして、蒼馬さんからの旅行の誘いを断れていたなら
自分はどんなに幸せだっただろうか。
堀内さんから断られ、おまけに鍋本さんにも振られてしまい……。
ううん、鍋本さんはお相手に対して誠実な人だっただけ。
鍋本さんの申し入れを断ってまで堀内さんの申し入れを受けたというのに、
彼は、わざわざ調査会社までいれて私のことを調べ、社内の人たちのいうことを
鵜呑みにした。
そして、私に真実はどうなのかということを尋ねることもなく、一方的に
破談を申し入れてきたのだ。
私はそんな堀内さんが憎くて堪らなかった。
蒼馬さんと旅行にくれば、そんな彼のことを憎む気持ちも、浄化できるかも
しれないと思った。
そういう意味でもここへ来ることには大きな意味があった。