追放令嬢が可愛い犬を拾ったら実は狼の神獣でした〜なぜか気に入られて国を滅ぼしそうな勢いです〜



(ここが、私たちの暮らす場所……?)

 イリオに連れられた場所は、見晴らしのいい草原で、何もなかった。ぼんやりと周辺を眺めていると、イリオは片手を目の前にかざした。イリオの両目が美しく青色に輝く。するとイリオの片手の前に魔法陣が浮かびあがり、イリオたちの目の前に突然大きな屋敷が現れた。

「えっ!?ええっ!?」

 幻ではなく、きちんと実在している屋敷だ。突然現れた屋敷に驚いていると、イリオは楽しそうにエリスを見ている。

「言っただろう、なんでも創り出せるって」
「う、うん……」

(お屋敷まで創り出せちゃうんだ、神獣の力ってすごすぎる!)

 イリオに手をひかれ、エリスは屋敷に入る。まだ殺風景ながら美しい屋敷内にエリスは目を輝かせた。

「内装や必要な物はこれから追々付け足して行くとして、最低限のものは全てそろってる。生活するには不自由ないはずだ。それから、レイヴンにはこの屋敷の執事長として統括をしてもらう」
「おまかせください」

 そう言って、レイヴンはにっこりと微笑んだ。

(レイヴンさん、執事までできるの?カラスなのにすごいな)

「メイドも必要だな……ルルー」

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