MR(医薬情報担当者)だって恋します!

沢野先生からの

「お、おす」
「……おはよう」

 月曜日。なんとなく気まずい挨拶を鈴木と交わす。
 周りに誰もいないことを確認して、

「スーツ、クリーニングにだした?」

 とき訊く。

「だした」
「なら良かった」
「あの、さあ」
「何?」

 鈴木は少し躊躇いながらも、

「女って、あんな状態でも寝れるもんなの?」

 と地雷を踏んできた。忘れたいことなのに、思い出さされて私は少し不機嫌に、

「友達と雑魚寝でしょ。私は眠れた」

 と答えた。

「雑魚寝……」
「とにかく何も無かったんだし、思い出す必要もないことだよ。これに懲りて、酒は控えなね」
「ああ」

 歯切れの悪い鈴木に、私は、

「ちょっと、今日急いでるんだ。またね」

 と鈴木を見ずに足を早めた。
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