MR(医薬情報担当者)だって恋します!
香澄にも今回のことを話すと、
「理緒って、結構凄いことやらかすよね」
と呆れられてしまった。
「私はそこまで営業、熱くなれないかな。だからドクターに対してもなんの感情も生まれない」
香澄に言われて、自分はそんなに熱くなっているのだろうかと少し意外に思った。でも確かに、私はドクターと接する度に色々な感情が湧いてくる。ただの営業相手だと思えていないのかもしれない。
「まあ、いいんじゃない? それが理緒らしさなのかもしれないし。でも、あまり真面目にやってると自分がきついよ。そこら辺は上手く調節しなね」
「うん……」
処方が欲しい。でも私のしてることは逆効果になっている気がする。
なんだか悲しくなったとき、私はふと鈴木からもらったCD‐ROMを思い出した。
Queenの色々なタイプの曲が入っていて、中には聞いたことがある曲もあり、14曲があっという間だった。
沢山あるQueenの曲の中から、鈴木が14曲を考えながら選んでくれたんだと思うと、鈴木の優しさに胸が熱くなった。
やっぱりいい奴だな、鈴木。