MR(医薬情報担当者)だって恋します!


 今野さんに、二人のドクターに今後も営業できるようになった旨を報告をした。

「そうか。僕ももっとフォローをするようにするから」

 今野さんは申し訳なさそうにそう言った。

 香澄とはなかなか時間が合わないので電話で全てを話した。

「橘先生って、いい先生だね。変な先生に惚れなくて良かった。その先生の言う通りだよ。理緒は女なんだから、もっと危機感持たないと」
「そうだね」
「諦められそう?」
「すぐには難しいと思うけど、先生に迷惑かけるのは嫌だから諦めるよう頑張る」
「辛いだろうけどそれがいいと私も思う」
「うん」
「頑張れ!」

 私は電話を切った後、一人缶チューハイを飲みながら涙を流した。

 バイバイ。私の独りよがりな恋心。
 なかなか涙が止まらない。三十分ほど泣いていたとき、鈴木からゲームしない? とメールがあった。私は残りの缶チューハイを飲み干して涙を拭い、

「よおし! やるぞお!」

 と声を出した。そして、ゲームに馬鹿みたいに熱中した。
 友人たちの存在ってありがたい。
 明日からは泣かない私。頑張ろう。
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