鬼同期が家だとオカンだったし、その後スパダリに進化した
 そんな調子で、慌ただしい一週間が過ぎた。


 炊飯器も無事に届いたから、百均でスポンジと洗剤を買ってきて、内釜と中蓋を洗っておいた。これですぐ使えるはず。

 新品の家電独特の匂いが少し残ってるけど、なんだかそれだけで生活力が上がった気分になる。


 土曜日の昼前に、長谷川の部屋の呼び鈴を押した。

 出てきた長谷川は細身のフーディにサルエルパンツ姿だ。先週みたいな部屋着っぽさがなくて、妙にデート感のある服装だった。

 私も先週とは違って、膝丈のストンとしたワンピースにスキニーを合わせた。少なくとも同期との外出で恥をかかない程度には整えたつもりだ。


「よし、じゃあ行くか」

「お願いします!」


 外は初夏のいい天気で、風は爽やかだし、日差しも気持ちいい。こんな日は昼からビール飲みたくなる。


「立花がビール飲みたくない日とかあんの?」

「ワインの気分とか、違うお酒の気分のときかな」

「ブレねえなあ」


 そんなくだらない会話をしながら、まずは一緒にスーパーへ向かう。

  ……と思ったら、長谷川はスーパーの手前にある雑貨屋の前で立ち止まった。


「先に雑貨屋に行こう。立花の箸と箸置きを買う」

「割り箸でいいけど」

「よくない。俺のやる気に関わる」

「そうなの……?」


 長谷川はさっさと雑貨屋に入っていく。私の箸と箸置きを選んだけど、正直なんでもいいから、結局どっちも長谷川が選んでいた。

 最初にどれがいいか聞かれて、「何でもいいんじゃない?」って答えたら怒られたので、私はお口にチャックでついていくだけだ。


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