陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
善「ただいまー!みんなにお土産買ってきたよ!」
一見すると普通に振る舞っていたけど、一切目が合わなかったし、ずっと櫂くんに引っ付いていた。私を避けているみたいに。櫂くんもそれに気づいていて、〝焦るな。大丈夫だから〟と寝る前にキッチンで話した。
次の日、学校に行く前にキッチンでお弁当を作っていると、善くんがキッチンにやってきた。冷蔵庫の水を取りに来たらしい。
「おはよう」
善「おはよ」
善くんの優しさ、挨拶はしてくれる。でも逃げるようにキッチンから出ようとしているのが分かって、肩から背中にかけて丸まった背中を呼び止めた。
「あ、善くん」
善「ん?」
「あの…、電話で変なこと聞いちゃって。デリカシーなかったなって、反省してます。ごめん」
善「…気にしてないから。謝らなくて良いよ」
「でも…」
善「本当。大丈夫だから」
まただ。もうこれ以上踏み込まないでって、すごく分厚い壁を建てられた気分。でも私なりのやり方で、善くんにぶつかる。
「お詫びにもならないんだけど、お弁当作ったから良かったら」
善「え!?ありがとう…。遠慮なくいただきます」
「うん」