陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
櫂「最近善と電話してるの」
「ううん。電話来ないから」
櫂「え?出ないんじゃなくて来ないの?」
「そう」
善くんが私に電話をしてこないのは、おかしいと言う櫂くん。そう言われると思って、正直に話した。
櫂「灯早は本当、おせっかいだよな。悠馬の時も善も。俺もそろそろ壁作ろうかな」
「え、それはやめてよ」
櫂「嘘だよ(笑)でもお前のそのやり方で、よく友達いなくならなかったな」
久々の棘に、今回はノックアウト。いつもなら言い返せるのに、黙った私を見て焦る櫂くん。
櫂「黙るなよ」
「友達…、本当にいないから。ここ来て初めて友達できたの」
櫂「…まじ?」
真顔で頷くと、冗談ではないと分かってもらえたみたい。〝悪かった、言いすぎた。〟と言った後、〝でもさ〟と続く。
櫂「灯早って不思議なんだよな。構いたくなるっていうか、放っておけない何かがあるっていうか」
「それは…、褒められてるの?貶されてる?」
櫂「いやいや、褒めてるから。灯早は灯早なりのぶつかり方で向き合ったら良いんじゃない?善は灯早のこと、嫌いになったとかじゃないと思うけど」
「そうかな。踏み込みすぎた気がして謝りたいんだけど、電話に出てもらえなくて」
櫂「どうせ大学始まる前に帰ってくるんだし、その時話せば?」
男の人は何を考えているか、見当もつかない。玲奈でも時々突拍子もないことを言い出すから、同じ系統の善くんは余計に理解が難しい。
櫂くんのアドバイスを信じ、善くんが帰ってくるのを待っていたけど、結局帰ってきたのは秋学期が始まる前日だった。