陽キャのイケメンたちは地味で目立たない私に惚れたらしい
櫂「これ選んで正解だった」
「ありがとう」
櫂「どうも」
「…悠馬さんと善くんに優しくしてるって言ったけど、そんなの当然だよ。ただ、櫂くんの前ではそれ以上に着飾った自分でいたいって思うし、特別な私だと思う」
櫂「…うん」
「私は櫂くんしか見てない、から…。重いかな?」
櫂「真似すんなよ(笑)」
恥ずかしそうに笑いながら肩を小突かれて、私もつられて笑った。お互いに緊張が解けて、柔らかい空気が戻った。〝喜んでもらえて良かった〟なんてお店を出てから言われたけど、喜ばないわけがない。
櫂「灯早の目の前で箱開けるやつなんて、プロポーズみたいじゃん」
「それはあるかもね」
櫂「やっぱり重い?」
冗談めいて、〝どうだろ?〟とはぐらかすと、ネックレスを無言で首から取ろうとする櫂くん。
「待ってよ!冗談だって!」
櫂「…冗談に聞こえないから」
目を細めて睨む櫂くんを、久しぶりに見た。初めて会った時の、獲物でも捕えそうな鋭い目。でも今は、その中にも優しさがあって怖いとは思わない。睨まれて笑い返すと、鼻で笑っていた。
「櫂くんと二人で、ここに来たいなって数ヶ月前から考えてたの」
櫂「そうなの?知らなかった。灯早がこういうの好きなの、意外」
「どういうのが好きだと思ってた?」
櫂「それは分かんないけど…、キラキラしたのとか、興味ないと思ってたから」