偽りのお見合いだとバレたのに、溺愛されています

始まり


ーまた今日も来てる。

「レジをお願いします」

早朝6時、
まだまだ早い時間なのに、
スーツを来て、コンビニで珈琲を買っている。


ーこんなに早い時間なのに、
いつもキチンとしてる。

なんとなく佇まいからして、
普通のサラリーマンには見えない。

そして、勝手に憧れているのもあるかもしれないが、オーラがある。

そして、背も高く、顔もかっこいい。

コンビニでアルバイトをして半年経つが、毎日6時くらいに珈琲を買いに来るこの男性のことがいつしか気になり、
来てくれるのを楽しみにしていた。

「ありがとう。」
「ありがとうございました。」

半年接客しても、
特に何か話す仲になったわけではない。

ただ、お会計を終わったあとに、
いつも笑顔でお礼を言って立ち去る彼を見て、ドキドキしていた。

ーまあ、彼の名前も知らないし、
ただ憧れているだけなんだけどね。

私はドキドキして浮かれそうになる気持ちを抑えるように、
ネガティブなことを考えて、
仕事に集中した。

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