偽りのお見合いだとバレたのに、溺愛されています

私ー秋元楓は、
26歳なったばかり。

半年前からコンビニの早朝アルバイトを始めた。

午後は家でゆっくりする日もあれば、
自分の体力があれば短期のアルバイトを入れることもある。

こういう生活をしていることを伝えると、
『趣味とか家で楽しんでるの?』とか、
『なにか叶えたい夢があるの?』などと聞かれるが、どちらも違う。

一年前までは大手の会社に勤めていた。

新卒から勤め始めた会社で、
自分にとっても第一志望の会社だった。

しかし、
新人の頃から朝から晩まで働かされ、
ついに去年体調を崩し、
適応障害と診断され退職した。

そこから通院したり、
家で休んだりして、半年前からコンビニで働き始めたのだ。

最初の頃はコンビニで働くだけで精一杯だったが、最近は慣れてきたため、
短期アルバイトを入れることも増えてきた。

ー本当は正社員で働く方が稼げるんだろうけど…

前の会社のように、
朝から晩まで働く会社ばかりではないとわかってはいる。

ただトラウマもあり、
正社員として働く気にはなれず、自分の都合がつきやすいフリーターとして働くことを選択していた。
< 2 / 62 >

この作品をシェア

pagetop