偽りのお見合いだとバレたのに、溺愛されています
「あの、正社員の話是非お願いしたいです。」
正社員の話をしてくれた中山さんに電話した。
色々悩んだが、
結局榊さんの「ダメだと思ったら辞めてもいい」という言葉が後押しになった。
ーもしこの転職が万が一失敗だとしても、またやり直せばいいんだ。
そう思うと、悩むよりも実行してみよう!という気持ちになれた。
「ありがとう。嬉しいよ!
そうしたら、また来週末来てもらえるかな?
手続きなどもあるから」
「わかりました。宜しくお願いします。」
電話を切って、とりあえずホッとした。
この勢いで必要なことはすべてやってしまおうと思い、
コンビニの店長にもバイトを辞めることを電話で伝えた。
すぐに承諾をしてくれて安心した。
そして、榊さんにも『正社員の話を受けることにしました』とメッセージを送った。
すぐに『良かったです。是非お祝いしましょう』と返事が来た。
大企業の社長に正社員になっただけでお祝いしてもらうのは、少し気が引けたが、前の食事もそうだったが、
遠慮ばかりするのもよくないなと思い、
日にちは決めていないものの、
お願いすることにした。
『これから忙しいと思うので、
また楓さんが落ち着いた頃にお祝いしましょう』と返事をもらった。
ー榊さんの方が忙しいと思うけど…
そう思いながらも、
『わかりました。ありがとうございます。』と返信した。
ーいつも奢ってもらってるのにお祝いまでさすがに悪いな…
こうして一歩踏み出せたのも榊さんのおかげだし…
私も榊さんに何かお礼のものを買いたいな。
スケジュール帳を確認すると、
明日は土曜日だが珍しくコンビニバイトをお休みだったため、
明日榊さんへのお礼のプレゼントの買い物に行くことを決めた。
ー何にしようかな?
男の人へのプレゼントって難しいな…
そう思いながらも、
榊さんのことを思いつつ、プレゼントを考えるのはすごく楽しかった。