矢神さん僕の事誘ってます⁈
恋活
「こ、こんにちは‼︎矢神です」
辿々しく挨拶をする私は今、マッチングアプリで知り合った男性とマッチング中だ‼︎
なぜマッチングアプリで知り合った男性と会う事になったのかと言われれば、私もいい加減恋をしてみようと思ったからだ…
理由はそれだけではないが、兎に角私は今初めて自分から恋活を始め、恋愛不適合者に認定されていた自分を変える事にした…
私が急に恋愛をしてみようと思ったのには訳がある…
◇
昨日恥ずかしくも職場の後輩くんである日尾くんに卑猥な事を口走ってしまった私は、次の日職場に行くと、いつものように領収書を持ってきた日尾くんに話しかけられた
「矢神さん、その後あっちの方を試せそうな良い男いました⁇」
恥ずかしくも私の耳元で耳打ちする日尾くんは明らかに私の反応を見て面白がっている
私のデスクは、経理部の一番奥にある。
わざわざ一番奥に位置する私のデスクまで経費で落として欲しい領収証を持参することは無いのに、そんなに日尾くんは暇なのかと真っ赤な顔で翻弄されている私は言い返してやりたくなった…
「日尾くんは何で私の所にわざわざ領収書を持ってくるのかな⁇経理は私だけじゃ無いんだけど…」
周りを見渡せば私と日尾くんの様子を見ている同じ経理部の子達が、また日尾くん矢神さんと親しそうに話してる⁇何でいつも矢神さん⁇とでも言わんばかりの恐ろしい視線が私に向けられているようで顔が上げられない…
視線が怖いから私の所に来ないでと、声を大にして日尾くんに言ってやりたくなった…
「だって、矢神さんが一番頼みやすいんですもん‼︎それに…昨日僕に聞かれた質問の内訳がやっぱり気になるじゃないですか⁇」
まだ昨日の事を気にされていたことへの恥ずかしさと、わざわざ私の反応を見て楽しみたいと揶揄いにくる日尾くんの意地悪な性格が私は本気で嫌になった…
「昨日のあれは忘れてって言ってるのに⁉︎私にだって、頼めそうな男の人の1人や2人くらいいますから⁉︎」
自分が苦し紛れに言ってしまった嘘が何とも悲しく、且つ問題発言である事は、残念ながら言ってしまった後に気がついた…
「へー⁉︎矢神さんにもそんな相手がいたんですね⁉︎それなら心配いりませんね⁉︎僕はてっきり、相手が誰もいないから僕の事誘ってるのかと思いましたよ」
日尾くんの言葉はやっぱり意地悪だ…私にそんな相手がいない事も分かっていてわざと言っているに違いない…
そんな私の言葉に日尾くんはまだ疑い深くこめかみをポリポリと掻きながら私を見ている…
「だから、私は日尾くんを誘ってる訳じゃないから⁉︎誤解しないでってば」
まるで私の言葉の信憑性を確かめるような日尾くんの態度と視線に耐えきれなくなって私は思わず日尾くんから視線を逸らした
「はいはい。分かりました。でも、もしお試しがしたくなったら僕に言ってくださいね⁉︎まあ矢神さんには1人や2人お試ししてくれる相手がいるみたいだから、僕の出番はないかもしれませんけど…」
“案外僕とやったら、体の相性いいかもしれませんよ“
意地悪に私の反応を見て耳元で甘く囁くように言うと、日尾くんはクスッと笑って去って行った…
一体何しに来たんだろう⁇
わざわざあれを言いに来たのだろうか⁇日尾くんの事だ⁉︎私の反応を見てわざわざ揶揄いに来たに違いない…
私にだって恋くらいできるし、そういう相手の1人や2人…
実際には恋は愚か男友達すらいないのが現状だけれど…でも、このままではあまりにも悔しい…
私だって恋くらいできるし、そう言う事をする相手くらい自力で作れる…
ふと私のデスクの周りを見渡せば、頭にティアラを乗せた彼氏持ちのキラキラした女子達が、自信満々に歩いたり、ルンルンでデスクのパソコンに向かっていた…
今まで取り留めて彼氏持ちの彼女達を羨望の目で見たり、凄く羨ましがったりした覚えもないが…私も頭にティアラを乗せた生活を送ってみたい…恋愛不適合者の自分を変えてみたいと、初めて思った…
私に恋ができるだろうか⁇
5年前のほろ苦い恋愛を思い出して怖くなる…でも、私も一歩を踏み出したい…
私は年下の後輩くんの揶揄いのおかげで、5年間の彼氏いない生活に終止符を打つべく、恋活をする決意をした…
辿々しく挨拶をする私は今、マッチングアプリで知り合った男性とマッチング中だ‼︎
なぜマッチングアプリで知り合った男性と会う事になったのかと言われれば、私もいい加減恋をしてみようと思ったからだ…
理由はそれだけではないが、兎に角私は今初めて自分から恋活を始め、恋愛不適合者に認定されていた自分を変える事にした…
私が急に恋愛をしてみようと思ったのには訳がある…
◇
昨日恥ずかしくも職場の後輩くんである日尾くんに卑猥な事を口走ってしまった私は、次の日職場に行くと、いつものように領収書を持ってきた日尾くんに話しかけられた
「矢神さん、その後あっちの方を試せそうな良い男いました⁇」
恥ずかしくも私の耳元で耳打ちする日尾くんは明らかに私の反応を見て面白がっている
私のデスクは、経理部の一番奥にある。
わざわざ一番奥に位置する私のデスクまで経費で落として欲しい領収証を持参することは無いのに、そんなに日尾くんは暇なのかと真っ赤な顔で翻弄されている私は言い返してやりたくなった…
「日尾くんは何で私の所にわざわざ領収書を持ってくるのかな⁇経理は私だけじゃ無いんだけど…」
周りを見渡せば私と日尾くんの様子を見ている同じ経理部の子達が、また日尾くん矢神さんと親しそうに話してる⁇何でいつも矢神さん⁇とでも言わんばかりの恐ろしい視線が私に向けられているようで顔が上げられない…
視線が怖いから私の所に来ないでと、声を大にして日尾くんに言ってやりたくなった…
「だって、矢神さんが一番頼みやすいんですもん‼︎それに…昨日僕に聞かれた質問の内訳がやっぱり気になるじゃないですか⁇」
まだ昨日の事を気にされていたことへの恥ずかしさと、わざわざ私の反応を見て楽しみたいと揶揄いにくる日尾くんの意地悪な性格が私は本気で嫌になった…
「昨日のあれは忘れてって言ってるのに⁉︎私にだって、頼めそうな男の人の1人や2人くらいいますから⁉︎」
自分が苦し紛れに言ってしまった嘘が何とも悲しく、且つ問題発言である事は、残念ながら言ってしまった後に気がついた…
「へー⁉︎矢神さんにもそんな相手がいたんですね⁉︎それなら心配いりませんね⁉︎僕はてっきり、相手が誰もいないから僕の事誘ってるのかと思いましたよ」
日尾くんの言葉はやっぱり意地悪だ…私にそんな相手がいない事も分かっていてわざと言っているに違いない…
そんな私の言葉に日尾くんはまだ疑い深くこめかみをポリポリと掻きながら私を見ている…
「だから、私は日尾くんを誘ってる訳じゃないから⁉︎誤解しないでってば」
まるで私の言葉の信憑性を確かめるような日尾くんの態度と視線に耐えきれなくなって私は思わず日尾くんから視線を逸らした
「はいはい。分かりました。でも、もしお試しがしたくなったら僕に言ってくださいね⁉︎まあ矢神さんには1人や2人お試ししてくれる相手がいるみたいだから、僕の出番はないかもしれませんけど…」
“案外僕とやったら、体の相性いいかもしれませんよ“
意地悪に私の反応を見て耳元で甘く囁くように言うと、日尾くんはクスッと笑って去って行った…
一体何しに来たんだろう⁇
わざわざあれを言いに来たのだろうか⁇日尾くんの事だ⁉︎私の反応を見てわざわざ揶揄いに来たに違いない…
私にだって恋くらいできるし、そういう相手の1人や2人…
実際には恋は愚か男友達すらいないのが現状だけれど…でも、このままではあまりにも悔しい…
私だって恋くらいできるし、そう言う事をする相手くらい自力で作れる…
ふと私のデスクの周りを見渡せば、頭にティアラを乗せた彼氏持ちのキラキラした女子達が、自信満々に歩いたり、ルンルンでデスクのパソコンに向かっていた…
今まで取り留めて彼氏持ちの彼女達を羨望の目で見たり、凄く羨ましがったりした覚えもないが…私も頭にティアラを乗せた生活を送ってみたい…恋愛不適合者の自分を変えてみたいと、初めて思った…
私に恋ができるだろうか⁇
5年前のほろ苦い恋愛を思い出して怖くなる…でも、私も一歩を踏み出したい…
私は年下の後輩くんの揶揄いのおかげで、5年間の彼氏いない生活に終止符を打つべく、恋活をする決意をした…