地元なじみ。
中2*観戦デート
年も明け、寒さ厳しい毎日が続く――中学2年生の2月。

「わぁ~色々あるね、迷っちゃうね」
「テンション髙……」

今日は早川くんと、クリスマスにチケットを取ったバスケの試合を見に来ている。
まだ試合開始まで時間があるので、グッズショップに立ち寄った。

「せっかくだし練習中も着られるTシャツに買おうかな」
「俺も買うかな」
「えっ!?」
「……え?」

驚いたことが不服なのか、早川くんはものすごく怪訝な顔で私の方を見ている。

「いや、こういうの買うタイプじゃないかと思って」
「……まあ、せっかくだし」

色々な選手の背番号がプリントされたTシャツの棚の前に2人で並ぶ。
目当ての選手のものがあったので手を伸ばすと……

「早川くんも?」
「マネしないでくれる」
「してないし!」

私は部活で副キャプテンをやっていて、背番号も5。
同じ番号の選手のTシャツに手を伸ばしたら、同じく副キャプテンの早川くんも一緒の考えだったようで。

水族館のタオルに続いて、お揃いのものがまた一つ増えた。

「……今度の練習試合の時とか、着てもいい?」
「別にいいんじゃない」

付き合っている2人だったら……堂々とお揃いにしたりできるのかな。
いや、さすがにTシャツお揃いで着るなんてないか。

早川くんの気持ちもわからないのに、こんなこと考えるなんておかしいってわかっているのだけれど……
もし今この状況が、付き合っている2人だったら……って考えてしまう。

早川くんの彼女になれたらいいのに……

最近この気持ちが大きくなってきている。
どんどん欲張りになっていってしまう。
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