地元なじみ。
中3*引退試合
梅雨も明け、夏休みを目前に控える土曜日――中学3年生の7月。

「勝っても負けても今日が最後。悔いなくいくよ!」
「はいっ!」
「ほら、あかり。副キャプテンからも一言!」
「えっえっと……今日まで一緒に頑張って来てくれてありがとう。最後全力でいこうね!」
「はいっ!」

あっという間に中学3年生になり、いよいよ今日は引退試合。

先週までにトーナメントの準決勝まで行っていて、無事に勝ち上がり今日が決勝。
男女ともに、早川くんの学校と私の学校の対戦だ。
この大会は優勝してもその先の市大会などはないため、勝っても負けても今日が本当のラスト。

会場である早川くんの学校に来ている。
この3年間、練習試合も多くて何度も来た。
きっと今日で来るのも最後。

女子の試合からなので、早速アップが始まった。
アップ中にユニフォームの上から着るTシャツは、この前の試合観戦で早川くんと買った5番のもの。

早川くんに私の気持ちを勘づかれるかも、と少し迷ったけれど、今日はパワーが欲しかったから、思い切って着ることにした。

「あかり~!頑張ってね!」

アップの合間、私の名前が聞こえた。
声がする2階エリアを見上げると、声の主は梓ちゃん。
のんちゃんと三島くんと平塚くんも一緒で、みんなで応援に来てくれている、嬉しいな。

コート脇で手を振っていると、目の前の人に気づかずにぶつかってしまった。
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