地元なじみ。
「あっごめんなさ……」
「痛いんですけど~」
「……いや、わざとぶつかってきたでしょ」

目の前には同じTシャツを着た早川くん。
まさか早川くんも着てくるとは……ちょっと恥ずかしい。

「俺、スコアだから。5ファールしたらすぐわかるよ」
「し、しないよ!」

この試合は早川くんたちの学校の男子が試合全体の得点係や、タイムキーパー、スコア付けなどをやってくれる。
バスケは1試合の中で5つファールをすると退場となってしまう。
スコア係はファール数も付けているから、この試合、早川くんには全て把握されてしまうのだ。

「……まあ、頑張れ」
「ありがとう」

アップに戻ろうとした時、すれ違いざまに私にだけ聞こえるような声がした。
嬉しくて、心臓がぎゅっとなる。

梓ちゃんものんちゃんも、平塚くんたちも、そして早川くんも……みんな見てる。
カッコ悪いところは見せられない。
何よりずっと一緒に頑張ってきたチームメイトのためにも。

中学生最後の試合、頑張ろう!
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