地元なじみ。
ピピーッ――

試合終了。
接戦だっだけれど、私たちは優勝することができた。

「やったね!」
「あかり、大活躍だったね」
「みんなのおかげだよ、ありがとう!」

整列が終わった後、体育館の外の待機場に出てみんなで健闘をたたえ合う。
反省点もあるけれど、優勝できて、個人的なプレーでも満足できるものも多くて、悔いのない試合ができた。

「でもこれで引退か……」
「寂しいね……」

引退を実感してみんなでしんみりモード。
けれどそんな時、体育館からボールをつく音が聞こえてきた。
次の男子のアップが始まったのだ。

「とりあえず、応援行こっか」

男子の試合を観戦しようと、みんなで体育館へ戻る。
この試合のスコアとかは美玲ちゃんたちの学校の女子がやってくれている。
なので私たちは梓ちゃんたちもいた2階エリアで応援。

私は……ダメなのだけれど早川くんを応援してしまう気がする……

なんて考えていた移動中、足元にボールが転がってきた。
拾い上げるとそこには早川くん。
さっきと逆のような光景。

軽く投げて、ボールを渡す。

「さんきゅ」
「頑張ってね」
「ん」

早川くんはコートに戻りかけたところで振り返った。

「上で見るの?」
「うん、女バスみんなでね」
「ふーん」
「シュート決めたら、こっち向いてピースしてよ」
「やるかよ」
「あはは」

早川くんも微笑んでいる。
緊張していなさそうでよかった。

早川くんも、自分の力を発揮できますように……
< 121 / 140 >

この作品をシェア

pagetop