地元なじみ。
なんて思いながら、あっという間に季節は巡り春がやってきた――中学校3年生の3月。

「辻堂、茅ヶ崎。おつかれ」
「平塚くん」

高校受験を終えて、今日は塾で先生がお疲れ様パーティーを開いてくれている。
パーティーといっても、教室にお菓子とジュースがある簡易的なものだけれど。

この塾は高校生のコースもあるので、基本はこのままみんな引き続き顔を合わせることになる。
けれど、進学先に合わせて辞めてしまう人もいるから、今日はお別れ会の要素もある。

「いやーしかしみんな合格してよかったね」
「ほんとに……私ギリギリで……」
「梓、頑張ったもんな」
「悠くん……ありがとう」

三島と茅ヶ崎の2人はいつの間にか名前で呼び合うようになっていて、順調そのものだ。

結局、ひなたと茅ヶ崎が北高、残りの俺ら4人が南高へ進学する。

「三島たちは、高校は別々か」
「そう……ちょっと不安だよね」

不安な顔を見せる茅ヶ崎。本当に三島のことが好きだな。
なぜか俺が嬉しいよ、ありがとう。

「梓は具体的に何が不安?この際、三島くんに伝えたら?」
「そりゃ……離れているから何が起こるか……」
「三島くんが心変わりするかも、とか?」
「いや、まあ……信じてるけどね!」
「絶対ないから、いらない心配だけどね」
「おお!」

三島がこんなこと言うようになるとは。
茅ヶ崎が嬉しそうで何よりだ。


さて、もう1人の変わったのか変わっていないのかよく分からないやつに声をかけよう。
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