地元なじみ。
気もそぞろながらもボーリングは進んでいく。

背中越しに聞こえてくる声で、早川くんたちも体育祭の打ち上げで来ていることが分かった。
そして、早川くんの隣には美玲ちゃんとその友達の女子がいることも分かった。
美玲ちゃんも早川くんと同じ北高なのだ。

地元の高校だからお互い知った顔も多く、北高と南高の境目である私たちの席付近にみんな行き来しながら話している。
平塚くんも早川くんと話しているし、私はさっき美玲ちゃんと挨拶をした。

……早川くんとはまだ何も話していない。なんならずっと背を向けて座っている状態だ。

けれどずっと、意識は背中に集中している。


「次あかりだよ」
「あっ、ありがとう」

のんちゃんに言われ、自分の順番が来ていたことに気づく。
急いでボールを取り、投げる体勢に入る。
スペアの後だからちゃんと倒したい。


『ストライーック!コングラチュレーション!』

よしっ!

ハイタッチをしようとみんなの元へ向かおうとした時。

「え、すご」

隣のレーンから聞こえた、聞き覚えのある声。
その声だけで、心臓がドクンと大きく鳴り響く。

私に話しかけているのか、勘違いなのか……
確認するために恐る恐る、声のする方へ視線を向ける。
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