地元なじみ。
高1*文化祭 後編
窓の外の雨はまた強くなり、ザーザーと雨音が響き渡る。
美玲ちゃんから聞いた告白の話で少なからず動揺した。
けれど、そのまま美玲ちゃんと話しているうちに、少しずつ冷静にはなってきた。
部活の集合だってウソをつかれたのはショックではある。
けれど、私に心配かけないための優しいウソだとも分かっている。
それくらいには、私は早川くんを信用しているし、それだけの気持ちをもらっている。
だから、今の私たちに必要なのは……遠慮なく話すことなのだと思う。
美玲ちゃんが帰った今、昇降口前のベンチで私たちは2人きり。
美玲ちゃんと話しているうちに北高生も大半は下校したようで、今や辺りを通る人も少ない。
それゆえ、他校生の私がいることが悪目立ちする気がする。
とりあえず場所を変えることを提案しよう。
「……ごめん」
提案する前に、早川くんが重そうな口を開いた。
「えっと……呼び出し?のこと?」
「それもだし……色々と。とりあえず、この後平気?」
「う、うん。ただここだと……みんなに見られるし」
移動しようと立ち上がった時、早川くんが座ったまま私の手を掴んだ。
「藤沢は……やっぱり俺たちのこと、みんなに知られたくない?」
「え……?」
「俺は……」
――下校時刻です。申請をした生徒以外は速やかに下校を……――
早川くんの声をかき消すように、校内放送が流れてきた。
「早川くん、とりあえず移動して続きを……」
焦る私の手を掴んだまま、早川くんも立ち上がる。
「俺は……藤沢といる所を誰に見られたって、このまま校内を歩いたっていいと……思ってる」
言いながら、掴んでいた手を、指を絡めて恋人つなぎに変えた。
「わ、私だって……そう思ってるよ」
「え」
「ただ……他校生がまだいるのがバレたら……って。さっき言った、みんなに見られたらっていうのは、どちらかというとそっちの気持ち」
つないだ手に力を込める。
すると、早川くんは更にぎゅっと握り返してくれた。
「……なら、このまま。移動しよ」
美玲ちゃんから聞いた告白の話で少なからず動揺した。
けれど、そのまま美玲ちゃんと話しているうちに、少しずつ冷静にはなってきた。
部活の集合だってウソをつかれたのはショックではある。
けれど、私に心配かけないための優しいウソだとも分かっている。
それくらいには、私は早川くんを信用しているし、それだけの気持ちをもらっている。
だから、今の私たちに必要なのは……遠慮なく話すことなのだと思う。
美玲ちゃんが帰った今、昇降口前のベンチで私たちは2人きり。
美玲ちゃんと話しているうちに北高生も大半は下校したようで、今や辺りを通る人も少ない。
それゆえ、他校生の私がいることが悪目立ちする気がする。
とりあえず場所を変えることを提案しよう。
「……ごめん」
提案する前に、早川くんが重そうな口を開いた。
「えっと……呼び出し?のこと?」
「それもだし……色々と。とりあえず、この後平気?」
「う、うん。ただここだと……みんなに見られるし」
移動しようと立ち上がった時、早川くんが座ったまま私の手を掴んだ。
「藤沢は……やっぱり俺たちのこと、みんなに知られたくない?」
「え……?」
「俺は……」
――下校時刻です。申請をした生徒以外は速やかに下校を……――
早川くんの声をかき消すように、校内放送が流れてきた。
「早川くん、とりあえず移動して続きを……」
焦る私の手を掴んだまま、早川くんも立ち上がる。
「俺は……藤沢といる所を誰に見られたって、このまま校内を歩いたっていいと……思ってる」
言いながら、掴んでいた手を、指を絡めて恋人つなぎに変えた。
「わ、私だって……そう思ってるよ」
「え」
「ただ……他校生がまだいるのがバレたら……って。さっき言った、みんなに見られたらっていうのは、どちらかというとそっちの気持ち」
つないだ手に力を込める。
すると、早川くんは更にぎゅっと握り返してくれた。
「……なら、このまま。移動しよ」