地元なじみ。
高1*クリスマス
文化祭から約1か月後――高校1年生の12月。

今日は待ちに待ったクリスマスイブ。

「わあ……やっぱり混んでるね」
「すげー人……」

陽向と私は、地元の近くの遊園地に来ている。
中学生の頃、美玲ちゃんたちと来ていた陽向と会った、あの遊園地だ。
クリスマスどこ行こうかという話になった時に、ここに来たいと私がリクエストした。

「ここでよかったの?遠出して、もっと大きい遊園地でもよかったのに」
「ううん、陽向とここに来たかったから」
「前も来たよね?」
「あれはたまたま会っただけじゃん!」

入場の待機列に並びながら話す。
普段はこんなに人もいないのに、さすがクリスマスだ。

「小さい頃家族で来てね、乗り物に並んでる時、前にいた2人がラブラブでさ。楽しそうで幸せそうで……私もいつかそういう人と来たいって思ってたんだ」
「へー。つまりイチャイチャしに来たと」
「どういう解釈!?」

こんなこと言っているけれど、照れ隠しで陽向が嬉しそうにしているのは分かっている。

せっかくのクリスマス。
そして、陽向は気づいていないかもしれないけれど、実は今日は付き合ってちょうど半年の日。
だから私も素直に甘えて、思いっきり楽しんで、素敵な思い出にしたいと思っている。

「他には?」
「へ?」
「他にはないの?ここでしたいこと」
「ある……」
「1個ずつしてこ」

そう言って私の手を取ってくれる。
きっと、本当に全部叶えてくれるんだろうなと思いながら、開園して動き始めた列をゆっくりと進んでいく。
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