地元なじみ。
「あ……」
遊園地に入って早々、グッズショップが目に入った。
前に梓ちゃんとのんちゃんとカチューシャを買ったお店だ。
陽向と一緒に着けて回りたいっていうのも憧れていたことの1つにあった。
ただ、陽向がしたくないと思うことはしたくないのも事実。
伝えようか迷っていると……
「もしかしてカチューシャ?」
「え、あ……うん」
「ちゃんと言ってよ」
「苦手でしょ?こういうの……」
「まあ……でもそれ以上に、遠慮なくやりたいこと伝えてくれる方が嬉しい」
スポッ――
店頭で、陽向が私にカチューシャを着けてくれた。
ふと、小学生の頃の夏祭りを思い出す。
「ふっ……前もあったな、こんなこと」
「覚えてるの?」
「まあ」
「私ね、あの時もらったカチューシャ、部屋に飾ってるよ」
「は?」
「カチューシャだけじゃなくて、ホワイトデーのお返しの袋とかも。さすがにお菓子は食べちゃってるけどね」
少し恥ずかしくなってきて、へへっと照れ笑いを浮かべる。
引かれるかもしれないけれど、片思いの頃の思い出も相まって、陽向からもらったものは全部捨てられないでいる。
「袋は……捨てなよ」
「可愛いし、陽向が選んでくれたって思うと今でも嬉しくて」
「はぁ……」
呆れたようにしながらも、照れながら私の髪を触っている。
むずがゆくて、でも幸せな空気が流れる。
「……鏡見てみ?」
「へ?」
近くにあった鏡を見て、ぎょっとする。
陽向が着けてくれたカチューシャは悪役キャラのモンスターが私のことを食べようとしているデザインのものだった。
「ちょっと!!」
「ぶはっ!」
「可愛いの着けてくれてると思ったのに……」
「さっき遠慮した仕返し」
「何それ……」
悪い笑みを浮かべている。
その顔すら結構好きで、それもちょっぴり悔しくて。
ふてくされたように顔を背けると、陽向はごめんごめんと言いながら頭のカチューシャを取ってくれた。
「で、どれ買うの?」
「やっぱ王道のネコのキャラの男の子と女の子のやつがいいんだけど……」
「けど?」
「この通常バージョンもいいし、クリスマスバージョンもいいなって」
通常のはネコ耳に帽子とリボンがそれぞれ付いている。
クリスマスバージョンはそれがクリスマスのデザインになり、もう少し派手な感じだ。
「クリスマスの方が可愛いけど、通常のも持ってないし迷う……」
「せっかくだし、クリスマスのにすれば?通常は、また来た時にいつでも買えるし」
「……うん」
当たり前のように、この先もいつでも来られる関係が続くって言われているみたいで嬉しい。
「ふふっ似合ってるね、陽向。可愛い」
「園内だけだから。なんなら、朱莉とじゃなきゃしないから」
お揃いのカチューシャを着けて園内を歩く。
中学生の時にここで会った時から憧れてたこと。
クリスマスに叶って幸せだ。
遊園地に入って早々、グッズショップが目に入った。
前に梓ちゃんとのんちゃんとカチューシャを買ったお店だ。
陽向と一緒に着けて回りたいっていうのも憧れていたことの1つにあった。
ただ、陽向がしたくないと思うことはしたくないのも事実。
伝えようか迷っていると……
「もしかしてカチューシャ?」
「え、あ……うん」
「ちゃんと言ってよ」
「苦手でしょ?こういうの……」
「まあ……でもそれ以上に、遠慮なくやりたいこと伝えてくれる方が嬉しい」
スポッ――
店頭で、陽向が私にカチューシャを着けてくれた。
ふと、小学生の頃の夏祭りを思い出す。
「ふっ……前もあったな、こんなこと」
「覚えてるの?」
「まあ」
「私ね、あの時もらったカチューシャ、部屋に飾ってるよ」
「は?」
「カチューシャだけじゃなくて、ホワイトデーのお返しの袋とかも。さすがにお菓子は食べちゃってるけどね」
少し恥ずかしくなってきて、へへっと照れ笑いを浮かべる。
引かれるかもしれないけれど、片思いの頃の思い出も相まって、陽向からもらったものは全部捨てられないでいる。
「袋は……捨てなよ」
「可愛いし、陽向が選んでくれたって思うと今でも嬉しくて」
「はぁ……」
呆れたようにしながらも、照れながら私の髪を触っている。
むずがゆくて、でも幸せな空気が流れる。
「……鏡見てみ?」
「へ?」
近くにあった鏡を見て、ぎょっとする。
陽向が着けてくれたカチューシャは悪役キャラのモンスターが私のことを食べようとしているデザインのものだった。
「ちょっと!!」
「ぶはっ!」
「可愛いの着けてくれてると思ったのに……」
「さっき遠慮した仕返し」
「何それ……」
悪い笑みを浮かべている。
その顔すら結構好きで、それもちょっぴり悔しくて。
ふてくされたように顔を背けると、陽向はごめんごめんと言いながら頭のカチューシャを取ってくれた。
「で、どれ買うの?」
「やっぱ王道のネコのキャラの男の子と女の子のやつがいいんだけど……」
「けど?」
「この通常バージョンもいいし、クリスマスバージョンもいいなって」
通常のはネコ耳に帽子とリボンがそれぞれ付いている。
クリスマスバージョンはそれがクリスマスのデザインになり、もう少し派手な感じだ。
「クリスマスの方が可愛いけど、通常のも持ってないし迷う……」
「せっかくだし、クリスマスのにすれば?通常は、また来た時にいつでも買えるし」
「……うん」
当たり前のように、この先もいつでも来られる関係が続くって言われているみたいで嬉しい。
「ふふっ似合ってるね、陽向。可愛い」
「園内だけだから。なんなら、朱莉とじゃなきゃしないから」
お揃いのカチューシャを着けて園内を歩く。
中学生の時にここで会った時から憧れてたこと。
クリスマスに叶って幸せだ。